葬儀について

キリスト教における死と葬儀

 死はいつの時代でも、また誰にとっても悲しいものです。しかし、キリストを信じる人にとって、死は永遠の命への門出であり、復活を信じる者には、悲しみのうちにも希望の時でもあります。葬儀は地上での関わりが終わったことを公に告知する場です。そこで故人の冥福を祈るとともに、遺族の悲しみをやわらげ、残された家族をはじめ、共同体、そして関わりのあった人々が一堂に集まり、キリストと共に神のうちに生きる、永遠の命への希望のメッセージを受け取る時です。

教会への連絡

 家族に重篤の方がおられる場合、教会事務所に連絡をしてください。可能であれば司祭が病人を訪問し、「ゆるしの秘跡」、「病者の塗油」を行い、旅路の糧である「聖体」を授け、主のもとへの旅立ちの準備をします。
 連絡がとれない場合は、知り合いの信者に連絡をしてください。よいパイプ役をはたしてくれるはずです。

通夜

 遺族の方々と共に、故人をしのび祈るために「通夜の儀」を行うことができます。通常は教会で行われますが、自宅や集会所でも行うことができます。 

葬儀、告別式

 復活の希望のうちに、全てを神にゆだね、神の慰めを受け、故人に別れを告げる大切な儀式です。
 「ミサ」か「ことばの祭儀」によるものがあります。遺族および参列者などの多くが信者でない場合等には「ことばの祭儀」で葬儀を行い、後日追悼ミサをすることもできます。
式の中では、故人が生前から好んでいた「聖書の箇所」や「聖歌」などを希望することもできます。
 なお近年家族葬を望む方が多くありますが、その場合は小聖堂にて行います。但し小聖堂だと人数が20名程に限られます。

火葬

 火葬の直前にお祈りをします。地区の方も共同体の仲間として、火葬場まで同行し祈りをともにするのが望ましいでしょう。

納骨

 納骨の日取りや方法には、特にきまりはありません。 日本の習慣にしたがい、四十九日目ぐらいに行われることが多いようです。火葬の後、直接埋葬することも可能です。
 納骨の日取りや納骨日にミサを依頼される場合は、 教会にご相談ください。
 納骨すべき墓地が無い場合、教会事務所にご相談ください。 聖心の布教姉妹会藤沢修道院の緑深い敷地の中に、 2010年、カトリックの信仰を礎にした「納骨櫃」と「合葬墓」の施設「合葬の園」を建設いたしました。

追悼の祈り

 先祖に感謝し、その方々のために祈ることは、自然であり、大切なことです。カトリック教会には特別な決まりはありません。信者は皆キリストによって一つに結ばれた者として、お互いのために祈り、助け合い、神の愛のうちに復活の希望をもって生きているのですから、死者のために祈ることは共同体としても大切なことです。(日曜日あるいは平日の)ミサの中で祈って頂くように「ミサ依頼」をすることもできます。詳しいことは、教会事務所にご相談ください。

葬儀の費用

 藤沢教会では、団体割引契約を設けていますが、勿論、他の葬儀社選択もご遺族の自由です。また遠方で亡くなられた場合もご相談ください。

教会への謝礼

 教会として通夜、葬儀、追悼式への謝礼の金額について、きまりはありません。感謝の気持ちをその方の生活にあった額で「献金」としてあらわしていただければ幸いです。教会側の奉仕した者への個別の謝礼は必要ありません。
 種々ご事情のある場合は教会事務所にご相談ください。

詳細は以下の手引きをご覧ください。

臨終から葬儀まで(2023年版)